ノウハウ

ドローン法人向けの保険にはどんなものがある?

ドローンを扱う事業を行っている会社では、ドローン保険への加入が必須といえるでしょう。
 
事故や故障などで多額の費用が発生する可能性があるため、もしものトラブルに対処するためドローン保険への加入がおすすめです。
 
しかし、ドローン保険にも個人向けと法人向けがあり、それらがどのように異なるのかわからない方もいるはずです。
 
そこで今回はドローン保険の必要性や保険の種類、個人向け・法人向けドローン保険の違いを解説していき、おすすめの法人向けドローン保険を紹介していきます。

1.ドローン保険に加入する必要性について

ドローンを飛行させる以上、突然起きるトラブルについて常に想定しなければなりません。
 
機体の落下で物や人に被害を与えてしまった場合、多額の賠償金が請求される可能性もあります。
 
ここでは、まずドローン保険の必要性について詳しく解説していきます。
 
①ドローン飛行によって生じるリスク
ドローンは機体によって何kgといった重さになります。
 
そういった物が上空を飛行している以上、最前の注意を払ったとしても突然トラブルが生じることがあるでしょう。
 
ドローンを飛行させることで生じるリスクについては主に以下のようなものが挙げられます。
 
 ・機体が物や建造物に衝突する
 ・機体が落下して人にぶつかる
 ・落下や衝突で機体が故障する
 
人や物への衝突によって被害を与えてしまうリスクもありますし、事故によって機体が故障する可能性についても意識しなければなりません。
 
趣味用のドローンであれば、そこまで被害は大きくなりませんが、事業用で使用するドローンは1機100万円以上することも珍しくありません。
 
被害に対する賠償金に加えて、機体を買い換えるとなると費用面での負担は計り知れないでしょう。
 
②ドローン事故の原因
落下や衝突といったドローンによる事故の原因としては主に以下のものが挙げられます。
 
 ・電波障害
 ・バッテリー切れ
 ・操縦ミス
 ・天候変化
 
「操縦ミス」といった操縦者のスキルが原因となるだけでなく、電波障害や天候変化といった環境によっても影響を受けます。
 
飛行可能時間を超えて着陸するまでにバッテリーが切れて落下するケースも多いですし、バッテリーの劣化によって想定された時間よりも早く落下してしまう可能性も想定しなければなりません。
 
飛行前の点検や操縦者のスキルだけではどうにもならないことが事故原因になるため、事故に備えるためにもドローン保険への加入が必要です。
 

2.ドローン保険の種類

ドローン保険には、主に2つの補償内容が付帯しています。
 
 ・賠償責任保険
 ・機体保険
 
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
 
①賠償責任保険
賠償責任保険は、ドローンを使用した際に、人や物に対して被害を加えてしまった場合に発生する損害賠償金を補償するものです。
 
被害を与えた対象によって適用される補償内容が異なります。
 
 ・対人賠償:人に怪我を負わせてしまったケース
 ・対物賠償:物や公共物を破損させてしまったケース
 ・人格権侵害:空撮映像によってプライバシーの権利などを侵害したケース
 
各補償内容に対して、補償金額の上限の設定がされている保険もあるので、選ぶ際は金額をよくチェックしてください。
 
金額が無制限の保険に加入していると、あらゆる事故に対処することができます。
 
②機体保険
機体保険はドローン事故によって機体が故障してしまった場合に、修理費や回収費用、盗難によって生じた損害などを補償してくれるものです。
 
事業用のドローンだと1台100万円を超える機体も珍しくないため、突然の故障に備えるためにも機体保険の加入も必要です。
 
また、機体に搭載したカメラも補償に含まれるかどうかもチェックしてください。
 

3.個人向け/法人向けドローン保険の違い

ドローン保険には主に個人向けと法人向けの2種類があります。
 
「個人/法人が加入するから個人/法人向け」というだけでなく、両者には明確な違いがあります。
 
個人向け/法人向けを分ける基準としては、ドローンの「使用目的」が重要となります。
 
趣味でドローンを飛行させる場合、用途としては「個人目的」に該当するため、個人向けドローン保険の補償が適用されます。
 
業務や事業でドローンを使用する場合、「事業目的」となるため、法人向けドローン保険の補償が適用されます。
 
そのため、事業でドローンを使っているのに、個人向けドローン保険にしか加入していなければ、補償が受けられない可能性があります。
 
また、趣味でドローンを飛行させる場合であっても、空撮映像をYoutubeなどにアップする行為は業務行為とみなされ、個人向けドローン保険が適用されない可能性もあるので注意してください。
 

4.法人向けでおすすめのドローン保険を紹介

ここからはおすすめの法人向けドローン保険を紹介していきます。
 
どのようなサービスがあるのか詳しく見ていきましょう。
 
①東京海上日動 ドローン保険
https://drone-hoken.jp/
 
【基本情報】
・対象者:法人 
・対象機:総重量150kg未満、保険金額10万円以上
・保険料:問い合わせ後、見積もり
・保険金:問い合わせ後、見積もり
・免責額:0円
 
墜落や人との衝突、天候不良による故障、盗難など、広範囲のトラブルに対処できるドローン保険です。
 
免責金額や加入期間の制限がないので、低コストでリスクへの備えが可能です。
 
保険加入時に安全講習を受講できるため、ドローンの安全な運用に関する知識も得られます。
 
②日本ドローン協会 事業者会員用保険
https://alldrones.org/member-corporate/
 
【基本情報】
対象者:法人、個人事業主 ※趣味用を除く
対象機:ドローン全般
保険料:月額6,980円、もしくは1年一括払い83,760円※日本ドローン協会会員費に含まれる
保険金:身体財物共通1億円(1事故、1名)、個人賠償責任危険補償1億円(示談交渉代理付き)
免責額:0円
 
ドローン検定を実施している団体の日本ドローン協会が提供しているドローン保険です。
 
保険料は会員費に含まれているので、会員特典とまとめてさまざまなメリットが得られます。
 
資格取得の際に合わせて加入しておくのがおすすめです。
 
③DJI無償付帯賠償責任保険
https://drone.aeroentry.jp/insurance/free
 
【基本情報】
・対象者:法人と個人事業主
・対象機:Spark、Mavic Pro、Phantom 4 Pro、Phantom 4 Adv、Phantom 4、Phantom 3 Professional/Advanced、Phantom 3 Standard、INSPIRE 2 シリーズ、MATRICE 100、AGRAS MG1
・保険料:初年度無料。※2年目以降、保険金額の7%、9%、12%(10円単位に四捨五入)
・保険金:1事故につき 対人1億円/対物5千万円
・免責額:5万円 ※1事故あたり
 
こちらはドローンメーカーのDJI公認のドローン保険で、DJIの機体を購入した方が加入できます。
 
損害賠償金や争訟費用の補償が受けられますし、購入から1年は保険料無料で加入できます。
 
また、同社では機体保険も提供しているので、そちらも合わせて加入しておくのがおすすめです。

5.まとめ

法人向けのドローン保険について解説していきました。
 
事業でドローンを扱う場合、事故や故障で多額の費用が発生するため、リスクに備えるためにも保険への加入が必須です。
 
ドローンがビジネスで普及する中で、保険商品も充実しているので、自分に合うドローン保険に加入してみてください。

また個人向けのドローン保険についてもっと知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
個人と法人で違う?ドローン保険について

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