ドローン情報

DJIドローンのMavicとPhantomとMatriceシリーズの特徴や違いはなに?

ドローンメーカーとして最も人気のあるDJIですが、その代表的なドローンとしてMavicシリーズ、Phantomシリーズ、Matriceシリーズがあります。

それぞれのシリーズには価格や性能に特徴があり、活用シーンや目的に応じて使い分けすることによって機体の性能を存分に発揮することができます。
しかし見た目やサイズが違うだけで、性能差について詳しく知らない方も多いと思います。

そこで今回は各シリーズの性能や特徴、どんな活用シーンが適しているのかを紹介をします!

Mavicシリーズ

Mavicシリーズの初代は2016年に登場しました。
当時主流となっていたドローンはPhantomのように大きくて重たく折りたためなかったため、折りたたむことができ携帯性に優れながらも高性能なMavic Proは脚光を浴び、現在でもMavicシリーズは人気で新しいモデルが登場し続けています。

産業向けや航空法に合わせて作られたMiniシリーズなど目的や活用シーンに応じて派生した機体も多く登場しています。

初期モデルでは前方にしか障害物センサがなく、安全性ではPhantomシリーズの方が優位でした。しかし、最近のモデルでは全方位に対して障害物を検知できるようになっており安全性においても優れた性能を持つようになりました。

そんなMavicシリーズの特徴は以下の2つとなっています。
・携帯性に優れている
・目的に応じた様々な種類が展開されている


それぞれの特徴について詳しく解説します。


・携帯性に優れている
Mavicシリーズの最も大きな特徴としてあげられるのは、折り畳むことができ、携帯性に優れていることでしょう。

折り畳んだ時のサイズは500mlのペットボトル1本ぐらいのサイズになり、重量もMavic Proシリーズの場合は800g前後で、Airシリーズで600g未満、Miniシリーズで250g未満、となっていてとても軽い機体となっています。

またプロポの方も携帯性に優れ、折り畳む事ができ軽量な物になっています。 

・目的に応じた様々な種類が展開されている
Mavicシリーズの中でも目的や用途に応じて細分化されており現在4種類に分かれています。

①Mavic Proシリーズ
初代Mavic Proから続く空撮に特化したモデルで最新モデルであるMavic3は老舗カメラブランドであるハッセルブラッド製のカメラが搭載されており、プロクオリティーの映像が撮れるようになっています。 


②Mavic Airシリーズ
Mavic Proよりも軽量でコンパクトでより手軽に空撮できるシリーズで、Mavic Proのセンサーや高性能カメラなど良い面は残しつつ、重量は600g未満でサイズも小さくMavicシリーズ全体の中でもバランスの良い機体となっています。また値段もMavic Proシリーズよりも安価なため、入門機としても人気な機体です。


③Mavic Miniシリーズ
このMiniシリーズはAirよりも軽量で小さいため屋内や遠くに飛ばさない時の撮影などに適した機体となっています。このMiniシリーズは航空法を意識して作られており、200g未満(日本向け)や250g未満の機体となっています。

航空法の対象外となる重量のため、ドローンの複雑な法律が適用されず、誰でもどこでも手軽に飛ばせるということで、とても人気な機体です。 

法律に合わせた重量で設計されているため、機能はMavicシリーズの中でも劣りますが、価格が安いので、こちらも初心者にオススメの機体となっています。

しかし日本では航空法改正により、200g未満から100g未満の機体へと航空法の対象となる機体重量が変更されてしまったため、現在では許可や申請無しで手軽には飛ばせません。

④Mavic Enterprise シリーズ
Enterpriseは企業という意味で、このシリーズは一般向けではなく企業や産業向けの機体となっています。このシリーズは赤外線カメラや望遠カメラなどを積んでおり、外壁点検や太陽光パネルの点検など仕事で使う事を想定して作られています。

また、機能を拡張することもでき、ライトを付けたり、スピーカーを付けるなど人命救助の現場や捜索するシーンにおいて利用されています。

そのような機能と拡張性を備えながらもベースとなる機体はMavic Proなので、携帯性に優れています。


活用シーン
Mavicシリーズは用途に合わせて種類も展開されているため、どのようなシーンにおいても有効活用できますが、Mavicシリーズの最大の長所は携帯性にあると思うので、携帯性が重要となる場面で強みが発揮されると思います。

例えば、登山や旅行先での空撮などに重宝すると思います。旅行バッグの中に一緒に入れたり、小さなサブバックの中に収納して持って行くことができるので、自転車やバイクの移動で積荷量が限られる時などにも強みが発揮されるでしょう。

Phantomシリーズ

Phantomシリーズの初代は2012年に登場しました。
初代Phantomは外見は今と変わりませんがカメラが非搭載で、カメラを載せるジンバルだけがついてました。しかし後継機でGoProを搭載できるジンバルとの組み合わせやGoProそのものの人気が高まったこともありドローンを使った空撮映像が瞬く間に広まりました。

また、ほぼ同時期にカメラを搭載したモデルも発売し映像を見ながら空撮できるようになったことで、Phantomシリーズは世界中で注目されるようになりました。

そんなドローンの火付け役となったシリーズということもあり、よく目にするドローンのイラストがPhantomの形をしているのかもしれません。 

そんなPhantomシリーズの特徴は以下の2つとなっています。
・流線型のフォルムとレッグがついている
・滑らかな操作感


それぞれの特徴について詳しく解説します。


・流線型のフォルムとレッグがついている
ドローンの形を考えた時にPhantomのような流線型のフォルムでレッグがついており、その間にカメラがある。そんな形を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

現在ドローンの主流となっている形はMavicシリーズのように平べったい形ですが、Phantomシリーズの形にも良い所はあります。

①視認性
Phantomシリーズは本体にとても厚みがあり、加えてレッグもついているので平べったいMavicシリーズと比べて、とても視認性が良くなっています。
また、目視で飛行させる際や機体の位置を確認したい時に役立ちます。

②機体とカメラを守れる
レッグがついているおかげで、地面との高さがあります。
そのためカメラやプロペラが地面から離れているので地面の汚れからカメラを守ることができ、プロペラの回転に草や石が巻き込まれにくいというメリットがあります。

・滑らかな操作感
操作感ということで人それぞれ好みが分かれる特徴ですが、Phantomシリーズの動きは他のシリーズと比べて滑らかに動きます。

この滑らかというのは、舵を切る時に現れます。Mavicシリーズの場合は舵を切るとカクカクした俊敏な動きなのですが、Phantomシリーズの場合は慣性があるような滑らかな動きをします。なので大きく機体が傾いて姿勢を制御されることも少ないので滑らか映像が撮影できると思います。


活用シーン
Phantomシリーズは活用シーンとしては主に練習用の機体として使うのがいいでしょう。滑らかな操作性はドローン本来の慣性を感じることができ、難しいですが慣れてくるととても楽しい機体です。

Phantomシリーズは2020年に発売されたPhantom 4 Pro V2.0以降最新機種が出ていないので、性能面において最新のMavicシリーズに劣ってしまう所もあります。なのでとにかく綺麗な映像を撮りたい方はMavicシリーズが良いと思います。 

また注意点として、PhantomシリーズはアップデートによるリモートIDが非対応となっているで、今から購入する場合は外付けのリモートIDを購入する必要があります。

Matriceシリーズ

Mavicシリーズの初代は2015年に登場しました。
初代であるMatrice 100は開発者向けの機体でカメラもついていませんでした。

現代のMatriceシリーズのように産業向けのドローンとして注目されたのはMatrice 200からでここから様々なカメラが搭載し、IP43レベルの防水防塵にも対応しました。

Matriceシリーズは現在でも最新機種が発表され人気の機体となっています。このシリーズは他のと比べても圧倒的な性能と大きさを誇っています。なので値段も90万円近くとなっています。

最近登場したMatrice 30はMatriceシリーズの中でもコンパクトな設計で狭い空間にも入りやすくなりました。


そんなMatriceシリーズの特徴は以下の4つとなっています。
・赤外線カメラや光学20倍ズームカメラなど様々なカメラを搭載できる
・防水防塵、耐熱性能がある
・2人で操作できる(デュアル操作モード)
・サイズが大きい


それぞれの特徴について詳しく解説します。

・赤外線カメラや光学20倍ズームカメラなど様々なカメラを搭載できる
Matriceシリーズは産業用ということもあり、現場に応じて利用するカメラも違います。そのため温度で見える赤外線カメラや光学20倍ズームカメラや広角カメラなど様々なカメラを搭載することができます。

例えば赤外線カメラは夜間に通常のカメラでは何も見えない時や建物や太陽光パネルの点検などに利用され、温度で物が見えるので可視光では情報が得られない時に役立ちます。また、光学20倍ズームカメラはデジタルズームも合わせると200倍まで拡大することができ、遠くの物体や小さい物を探す時に役立ちます。


・防水防塵、耐熱性能がある。
Matriceシリーズは過酷な環境下でも飛行できるよう雨や粉塵に強く、通常のドローンでは飛行できないような環境でも飛ぶことができます。 また熱にも強く-20℃〜50℃の環境内で動きます


・2人で操作できる(デュアル操作モード)
この機能は一人が機体の操作を行い、もう一人がカメラの操作を行うといった機能で、複雑な操作を分割して安全に飛行させることができるようになります。

また操作できる機能も割り振れるので目的や用途に応じた操作にセッティングすることが可能です。


・サイズが大きい
この特徴は見た目からすぐわかる事ですが、大きい事にはメリットとデメリットがあります。
まずメリットについてですが、大きい分重量もあるため風に煽られにくくとても安定しています。そして目視でも操作しやすいことにあるでしょう。

しかしデメリットとしては少しの高さからでも墜落してしまうと損傷が大きく、人にぶつかった時には一大事になりかねます。なので慎重な操作が必要となります。


・活用シーン
Matriceシリーズは産業用であり、様々な業務に対応できるようオプションパーツや装置があります。なので業務に応じたカスタマイズ性があり、様々なシーンにて活用できます。

しかし、サイズが大きいため屋内での使用には向きません。もし屋内でMatriceシリーズのような機能が必要な場合は近しい機能を持つMavic Enterprise シリーズの利用をオススメします。

まとめ

DJIのドローンには歴史があり、様々なシリーズが展開され、どのシリーズも人気の機体となっています。

オススメの入り方としては、先ずバランスの良いMavicシリーズの中から目的に適したドローンを買います。使ってみて機能不足や何か違うと感じたらMatriceシリーズやPhantomシリーズなどいろいろなドローンを買ってみるのがコスト的にはいいでしょう。

また今回説明した中で疑問に思った事やもっと詳しく聞いてみたいことがあれば是非ドローンスク―ルお台場にお越しください。
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