ノウハウ

ドローンはどこまで飛ぶの?何キロの重さまで運べる?

ドローンについて様々なシーンでの活用が広がり、ドローンのキーワードを耳にする機会も増えてきているかと思います。
なかでも撮影・点検・運送などではドローンの進歩が目覚ましいです。
では、これらの分野で役立てるにはドローンにどんな性能が必要なのか、今回はその一例をDJI製品を中心にご紹介していこうと思います。

飛行可能距離

まずは飛行距離です。
ドローンは何キロ先まで飛ぶの?といった質問をよくいただきます。
飛行距離はバッテリー容量や電力消費量で決まります。

●Mavic Air2 S
まずは最新機種です。2021年4月に一般向けに発売され、カメラ性能が上がったこともあり現在大人気の機体です。
カタログ上、無風状態ではなんと『18.5km』まで飛行可能です。
しかし、動画伝送(モニターが映る距離)が日本では『8km』となっていますので、数字だけを頼りにしないよう注意が必要です。
とはいえ、8kmもかなりの距離ですね。

●MATRICE300 RTK
2020年5月に発表され、大型の可視光・赤外線複合カメラを搭載できる産業用ドローンです。
飛行距離はAir2 Sよりちょっと短く『15km』です。
こちらは点検や測量をメインとした機体ですので距離よりは飛行時間に重点を置いた物になります。
 
●DJI FPV
こちらは2021年3月に発売された機体です。
FPVということもあり一般の空撮機とは異なりアクロバティックな飛行が可能です。
最大飛行距離は『16.8km』でこちらもMavic Air2 Sよりちょっと短めです。
空撮機ではありますが、迫力ある映像を撮ることに特化していますので少し短めなのも納得です。

以上はマルチコプターと呼ばれる種類の飛行距離でした。

種類は少し異なりますが、固定翼機では最大飛行距離500km~1000kmを想定して開発を進めているメーカーも増えてきました。
そういった機体は片翼8m等、かなり大型になるため、一般に聞くドローンのように気軽に飛ばせるものではありません。
自衛隊の偵察機や、一般企業での物流に流用を想定されています。

搭載可能重量

次に搭載可能重量をご紹介していきます。

搭載可能重量はプロペラの数と機体の大きさによって変わってきます。
Mavic Air2 SやDJI FPVのような一般機は標準搭載されているカメラ以外搭載することはできません。
 
カメラや他装備を搭載するのは大型の産業用ドローンがメインになっています。
先ほどご紹介しましたMATRICE300 RTKは離陸可能重量が9kg、バッテリー搭載時の機体重量が約6kg、つまり『約3kg』程度のものなら搭載可能です。

推奨されている「H20T」などの可視光・赤外線複合カメラは約650gですので飛行にほとんど影響がありません。
DJIの推奨している運用方法は点検・測量が多いですが、佐賀県のとあるメーカーでは荷物輸送用のアタッチメントを自作し、フードデリバリーの実証実験を成功させています。

重量は1.5kgとのことですので、カメラよりも重い荷物を運んだことになります。
 
他にも2017年に発売された農薬散布専用のAGRAS MG-1は農薬様タンクを搭載するため約10kgまで搭載可能です。
公式HPをのスペックを見ると「最大離陸重量(機体が飛行できる重量)」は24.5kgとなっておりますが、バランスを保つ、広範囲を散布するためのバッテリー容量を加味すると約10kgが限界となります。

現在は改良版のAGRAS T20が販売されており、最大離陸重量が『約45kg』となりさらに可動距離や搭載可能重量が増加しました。
 
さらに、DJI以外にはなりますが、農薬散布・荷物運搬をターゲットに各メーカーの開発が進んできています。
中にはバッテリーとエンジンのハイブリッドを実現し、パワフルになったことにより搭載可能重量60kgに加え理論上180分連続飛行が可能な機体も現れました。
以上、今回は最新機の飛行可能距離や飛行可能重量をご紹介しました。
Mavic等の一般機では重量を気にすることはありませんが、本格的な事業として活用を計画しているのであれば、産業用の導入と重量は検討すべき点に加わっていくと思います。
 
現状のドローン用の資格に重量制限はありませんが、2022年度からの法改正で車の排気量のように資格の階級により操作できる機体重量に変化が出る可能性もありますので、今のうちに多くの種類の機体に触れる機会を増やされることをオススメします(^^)/

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