インタビュー

【ドローン未来通信vol.21】港区議会議員 黒崎 ゆういち様

ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
21回目の今回は港区の区議会議員である「黒崎 ゆういち様」に港区におけるドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。

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黒崎 ゆういち
港区生まれの44歳、AB型。
学生時代をラグビー競技者として邁進。商社勤務やNPO 等の組織運営経験を活かし、2015年港区議会議員に。
ラグビーで身につけた「ワンフォーオール・オールフォーワン」の精神と突破力や、企業人経験から学んだビジネス創出力で、港区を前へ進めます。
 
【略歴】
1976年(昭和51年)港区赤坂生まれ
東京都港区立笄小学校卒業
明治大学付属中野中学校卒業
明治大学付属中野高等学校卒業
明治大学政治経済学部政治学科卒業
 
日商岩井株式会社
株式会社メタルワン
自民党政経塾 第9期生
NPO法人みなとラグビースクール理事長・校長
一般社団法人港区ラグビーフットボール協会会長
一般社団法人日本ブラインドラグビー協会副会長
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ハミングバード鈴木:
港区では現状どの様な領域でドローンを活用されているでしょうか?
また、今後ドローンについて、どのような取り組みの可能性がありますか。

黒崎氏:
現時点ではドローンの活用は行えておりません。災害対策の観点から、情報収集手段として調査検討を進めております。
今後はしっかりとした技能を習得し、都心部特有の高層ビル群の飛行や雨風、ビル風などの特性を理解したパイロットによるドローン活用が出来ればと考えています。
ハミングバード鈴木:
日本は、外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。
災害発生時に素早く正確に状況を把握するために、ドローン活用が必要と考えますが、黒崎先生としては災害とドローンの関係についてはどのようにお考えでしょうか?

黒崎氏:
港区も高潮、津波などの警戒エリアがあります。ハザードマップ上ですと新橋、竹芝、芝浦、品川までが海に面したエリアになります。
港区内においても限定的ではありますが、震災発生後に高潮が来ると予想されております。
また、港区の場合はタワーマンションが多く、災害時対応は課題となります。
若い方などは下に降りてきて物資を運ぶことが出来ますが、ご高齢の方などは困難になりますのでドローンを用い物資を届けるというのは有効な手段だと思います。
これは自治会もそうですが、マンションごとの管理組合などが主導して行っていく事になると思います。
その自治会や管理組合に対しドローンの有用性などを提案するような活動を進めて頂ければ、活用を検討するマンションも多く出てくると思います。
 
帰宅困難者の対策も深刻な課題です。港区は昼間の人口が100万人、夜の人口が25万となります。
昼間は仕事に来られている方が多くいらっしゃいます。そのような場合には新宿区で行われたドローンでの避難所誘導という事も考えられます。
港区は行政主導でその様な取り組みは行わず、各ターミナル駅の警察、消防、企業で帰宅困難者対策協議会を組んでおり、そこが対策を行う仕組みです。
発災時の役割としては自治体は住民対応、帰宅困難者は協議会が対応する仕組みとなっています。

ハミングバード鈴木:
港区は災害時に対する仕組みがかなりしっかり出来上がっていますね。
その仕組みの中でドローンはどの様に活用できるイメージでしょうか?
 
黒崎氏:
まずはタワーマンションの活用でしょうね。物資輸送や所在確認などは良いと思います。
また、災害時の状況確認などは職員が自力で行っています。
その様な際にもドローン事業者と協定など組み、救援物資のある拠点からインフラなど共有ラインが確保できているかの確認などもドローンを用いて行えますね、
 
港区としては、災害時には被災箇所の状況を迅速に把握し、安全を確保しつつ情報収集する手段としてドローンは有用性が高いと考えてます。
しかし、港区特有の高層建築物がもたらすビル風など安全上の課題もあるため、東京工業大学等が都市気象情報予測システム等の実証実験を行っており、その検証結果も参考に導入を検討したいと思っています。
ハミングバード鈴木:
先ほどもお話に出ましたタワーマンションの点検や観光用途としてもドローンは活用されています。
港区でのビジネス活用に関しての可能性をお聞かせください。

黒崎氏:
港区はウェディング産業が盛んなエリアです。結婚式でドローンで撮影してもらえたら嬉しいですよね。商業利用としては非常に良いオプションではないかと思います。
観光資源も多いエリアなので、飛行規制などをクリアする事業者が出てくれば良いと思っています。
 
ハミングバード鈴木:
弊社では港区でもいくつか飛行実績を作らせていただきました。
最近ですと愛宕神社で空撮をさせていただきました。
都心部での飛行許可に関してはかなり多くの経験をしております。
 
黒崎氏:
それであれば商店街や観光協会などでも活用できますね。
災害時の活用というのは広がりつつありますが、平時にいかに活用してビジネス化するというのも課題ですね。
 
ハミングバード鈴木:
はい。災害や点検調査以外での活用も広げていきたいと切に思っておりますので、今後もご協力お願い致します。
ハミングバード鈴木:
現在、多くのドローンスクールが存在していますが、今後ドローンスクールに期待されることを教えてください。

黒崎氏:
【防災士】という資格があります。防災士の資格を取得する際には助成金が出ます。
その様な資格と合わせてドローンの資格取得が出来ると災害時活用できるパイロットが増えていきます。
非常に相性がいい資格ですし、防災士が増えるという事は災害時の際に活躍していただく人も増えますので、ここは取り組んでいただきたいと思います。

ハミングバード鈴木:
防災士、非常に相性が良いですね。こちら検討してみます!
本日は貴重なお話、ありがとうございました。

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