インタビュー

【ドローン未来通信vol.18】杉並区議会議員 わたなべ 友貴様

杉並区議会員 わたなべ 友貴先生
ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
18回目の今回は杉並区の区議会議員である「わたなべ 友貴様」に杉並区におけるドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。

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【経歴】
・1984年9月25日生まれ
​・ねずみ年・てんびん座・A型
​・法政一高・法政大学法学部卒
​・法政大学法科大学院修了
 
・東京都議会議員 早坂よしひろの秘書を7年間務める
​・防災士・宅地建物取引士
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ハミングバード鈴木:
杉並区においてドローンに関するお取り組みの状況など教えて頂けますでしょうか。
 
渡辺氏:
杉並区としてドローンを使っての取り組みはこれからの状況です。現在は都市整備部を中心に基盤整備を進めている段階となります。
都市整備部において特に力を入れたいのは3次元データ、いわゆるデジタルトランスフォーメーション部分です。建設・土木分野においても労働力の減少はもうどうにもならない段階にきています。ITCを活用していきたいというところを検討しています。
 
ただドローンを活用するにあたって市街地は課題が多くあると思っています。例えば電線やビルの上にあるアンテナなどは非常に危ないと感じています。ドローンを飛ばすのに影響があるとは聞いていますが実際にいかがでしょうか。
 
ハミングバード鈴木:
電柱や電線の陰になってしまうところをドローンだからこそ見える、ということもありますが、基本的にはドローンを飛ばす際に電線がある箇所は危険ですね。ビルのアンテナもそうです。
 
渡辺氏:
ドローンスクールの皆さんがスクールで講習をされるときに、実際に市街地で飛ばすことはできないと思いますが、どのようなトレーニングをされるのですか?
 
ハミングバード鈴木:
市街地を飛ばすトレーニングは無いのですが、国土交通省でここまでの技術を身につけないと許可を出しませんよというガイドラインがあります。当スクールではそこまでの技術、知識を習得してもらうのが第一ステップです。第二ステップとして、市街地を想定した屋外での外壁や屋根を点検してもらう専門コースがあるので、第一ステップ修了後に希望者には専門コースでトレーニングを行っています。
 
渡辺氏:
そういうトレーニングはどこでやるのですか?
 
ハミングバード鈴木:
屋外になります。当社の様々なネットワークで東京をはじめ、神奈川や埼玉、千葉で場所をお借りしてやっています。
ハミングバード鈴木:
杉並区では災害対策としてドローン活用などは検討ございますか?
 
渡辺氏:
まず災害協定についてですが、杉並区は5年くらい前に災害協定を測量事業者さんと結んでいます。災害のときに一番先に動くのは空撮を行うため測量となります。ですので、区内の測量事業者さんの組合と協定を結んでいます。
災害時には、すぐにセスナやヘリコプターで空撮して、災害状況を把握できるようにしています。平常時も空撮は行っており、平常時と災害時の差が分かるようにしています。
それ以外の災害時におけるドローンの活用方法はあると思います。まずは建設業界の現場でどう使っていけるかというのは考えていますが、一方で災害時などの防災の方も考えてもらいたいなと思いますね。
 
今後はドローンの機体登録制と操縦に関して免許制になるという解釈でいますが、災害時に各支援所から有資格者がドローンを飛ばして近郊の状況を把握することが可能になるのでしょうか?
 
ハミングバード鈴木:
災害時の活用がどこまで緩和されるかは分かりませんが、特別な措置としてドローンを市街地で飛ばせるようにしてしまうなど、そこら辺はいま法律を整備しているところのようですね。
 
ちょうど先日、都心部でのドローン点検における高さ制限が緩和されました。これまで150メートルが上限だったものが、もっと高高度まで飛ばしていいよということが発表されました。昨年末くらいからドローンに関するニュースが活発化していますね。
 
渡辺氏:
今後は物流が始まっていくと想定していますが、目視外のドローン航行となると、システムを使って自動航行すると思います。そのときは管制の仕組みが結構ポイントになってくるのではないかと思っています。交通整備をしないとぶつかっちゃいますよね。
 
ハミングバード鈴木:
仰る通りです。パイロット、ドローン操縦士だけではなくて、運行管理士という資格も作らないといけないと思っています。飛び交っているドローンを運行管理する人が必要ですね。

渡辺氏:
その辺りが整備されると一気にドローン物流が広がるのかなと思いますね。
ちなみに物流でドローンを使うとどの程度の重さまで運べるのですか?
 
ハミングバード鈴木
ドローンの機体によって異なりますが、最大40キロくらいのものを運べるドローンもあります。
ただし、DID地区で最初に活用されるのは、緊急物資、血清とか医療品とか、急ぎで軽いものからではないかと言われています。楽天さんは実際に和歌山県で実証実験を始めています。あとは日本郵便さんですね。この2つは物流に関して様々な実証実験を開始しています。
 
ただ今後一番ニーズが大きいのは点検です。橋梁などの点検はコストもリスクもかかりますので、それをドローンでやりたいなっていうのがあります。
 
渡辺氏:
コストは、人が行う場合よりも下がるのでしょうか?
 
ハミングバード鈴木:
物件にもよりますが、建物の点検ですと半値から7掛けくらいでしょうか。
足場を組むコストがまるまる要らない。またゴンドラなど、人の転落リスクが避けられるのが大きいですね。また道路に面した建物で足場を組むとなると、交通規制をかけなくてはなりません。ドローンであればその必要も少なく、道路を利用している方の利便性も高まります。パッと行ってスッととれる、安い・早いというのが強みです。
 
渡辺氏:
足場を作らなくても良いのは圧倒的に良いですよね。橋梁もそうですし。橋梁の裏のボルトから何から画像で確認できて、赤外線などで撮影できるのは圧倒的に優位ですよね。
 
ハミングバード鈴木:
あとは施設内点検の依頼も結構あります。けっこう高所になる施設も多いです。わざわざ高所作業車を呼んで見ていたところを、ドローンで見られるようになります。

渡辺氏:
それは良いですね。
渡辺氏:
杉並区では防災無線が聞こえないとよく聞きます。ドローンを飛ばして案内ができるとよいですね。ただし、防災無線が聞こえないのは雨風が強い日なので、ドローンとのマッチングは難しいでしょうか。
 
ハミングバード鈴木:
現状のドローンは雨風の強い日は飛行するのは難しいですね。実際に雨でも大丈夫な機体ってありますが、かなり用途が限られる専門的な機体なので一般利用は難しいかなと。ただ現在各社が開発しているので将来的に十分実現可能かと思います。
 
渡辺氏:
外で災害の情報を入手することは難しいです。どこに逃げてくださいという誘導がドローンを通じてできるとありがたいですね。
 
ハミングバード鈴木:
ぜひ実証実験やらせていただきたいですね。
 
渡辺氏:
実証実験は大事ですよね。電波の状況というのもあるので、山奥ならいくらでもできますが、協定を結んで駅前広場で人が入れないようにしてやってみるとか、やり方はいくらでもあると思います。そういうのを繰り返してどんどん技術を高めてもらい、いざというときに使えるように準備してもらえると良いですね。
あとは平常時も使えると思います。駅の近くで案内したりなど。色々なことができると思います。そのためにもやはり実証実験は重要だと思います。
 
渡辺氏:
しかしながら杉並区の各部署はまだまだドローンに積極的ではないです。どのように進めるのが良いとお考えですか?
 
ハミングバード鈴木:
当社の場合、他の区の方には実際にスクールに来ていただき、ドローンが飛んでいるところを見ていただくことを行っています。
そしてどういった用途でドローンが使われるのかという講義や勉強会を通じて、ドローンへの理解を深めてもらう活動をしています。
 
渡辺氏:
各区としては防災分野の担当者が多いですか?
 
ハミングバード鈴木:
防災が多いですね。防災、建設、あとは一部教育。

渡辺氏:
杉並区でも積極的にドローンに関われるように情報共有をしていきます。
ハミングバード鈴木:
当社はドローン操縦士育成のドローンスクールが主体なのですが、今後、我々に期待されることをお聞かせください。
 
渡辺氏:

ドローンの操縦技術や法律に関する知識を保有した職員が必要になるかと思います。そういった方々の育成は期待したいです。
皆さんに委託するような知識をもった職員を置いておくというのが今後は大事であると考えています。
 
そして、受講される方にはやはり面白いって思ってもらうことが第一かなと。ドローンに触れる機会がそもそも全然ないのでドローンが楽しいってことが理解されていない。面白いって話の延長で、平時のとっつきやすい方法を考えたほうが馴染むのだろうなと考えています。災害時の緊急時の話だけではなくて、まず面白いなと思ってくれる人が多いほうが良いですよね。ドローンはそういう要素を持ったものだと思います。ですので、それをうまく伝えて欲しいと思います。
 
ハミングバード鈴木:
お子さんが集まるようなイベントのときに、ドローンはこういうものだよと実機をみせたり、操縦体験したり、デモを見せたり。啓発活動ができれば、ドローンについてもっと理解してもらえるのかなと考えています。大人も含めてですが、杉並区でもそういう機会をぜひいただければ協力させて頂きますね。
 
本日は長時間にわたりインタビュー、ありがとうございました!
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