インタビュー

【ドローン未来通信vol.16】中央区議会議員 うりう 正高様

ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
16回目の今回は中央区の区議会議員である「うりう 正高様」に中央区におけるドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。
 
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うりう正高(瓜生正高)
昭和53(1978)年 3月 17日
中央区 生まれ 中央区 育ち

【学歴】
東京都立日本橋高等学校卒業
国士舘大学政経学部経済学科卒業

【職歴】
株式会社帝国データバンク

【政治経歴】
TOKYO自民党政経塾9期卒
2~5期(平成19〜22年度)最優秀賞
2011年4月 中央区議会議員選挙 初当選(現在3期目)
東京都連青年局所属
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ハミングバード鈴木:
中央区では現状どの様な領域でドローンを活用されているでしょうか?
また、今後ドローンについて、どのような取り組みの可能性がありますか。

うりう氏:
中央区ではまだドローン活用は行われていません。
ドローンは用途も多様でどのように活用すべきか具体的なイメージが出来ていない事が理由として考えられますが、
私として今後ドローンは中央区でも間違いなく活用されるツールだと認識しております。

特に中央区は首都高速などインフラが密集しており、有事の際にはドローンの活用は必須になってくると思います。
また、橋梁など目視で確認できない個所の点検などにも活用が期待できます。

他にも観光PR動画の撮影などもドローンで撮影したら今までとは違った視点で中央区の良さをアピールできますね。
CGなどを組み入れた映像などが制作出来たら素晴らしいと思います。
オリンピックの選手村は中央区なんです。今現在の光景を記録として残し、世界の人に見ていただくというのも中央区ならではの取り組みかなと感じますね。
 
個人的には警備の活用に注目しています。
具体的な用途でいいますと、花火大会や初詣など多くの人出がある箇所の警備や誘導にも使えると思います。
夜間警備はリスクも伴いますので公園などの監視にはドローンは非常に適しているのではないでしょうか。

ハミングバード鈴木:
日本は、外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。
災害発生時に素早く正確に状況を把握するために、ドローン活用が必要と考えますが、うりう先生としては災害とドローンの関係についてはどのようにお考えでしょうか?

うりう氏:
確実にドローンは必要ですね。
実際に効果も出てるわけですし、絶対に利用するべきだと考えています。
 
中央区はじめ、東京東側は高潮に襲われるリスクを抱えています。
集中豪雨の際の浸水対策というのは大きな課題となっております。
中央区も周辺が川に囲まれているわけなので一刻も早い状況把握が必要になります。
この様なケースになると区の取り組みのみならず、消防署や消防団の協力も必要になってきますよね。
消防団などは人数も縮小傾向にあります。有事の際にも人手が足りていないという現状となり、少人数でも災害状況が確認できるドローン活用というは非常に期待できます。
 
他には、中央区では定点カメラを設置し災害時の状況確認を行っています。
しかし、定点カメラではカバーしきれない場所も当然ありますので、その様な箇所をドローンで詳細なデータを集めるという事も必要です。
 
今現在は緊急事態宣言中ですよね。とはいえ人は減らない。
定点カメラで確認するにしても、銀座4丁目交差点、渋谷スクランブル交差点と点でしか確認できず人の流れが読みずらいという難点があります。
この様な状況でドローンの活用方法はないですかね?

ハミングバード鈴木:
今思いつく限りですと2つほどあります。
海外では行われている対策なんですけど、ドローンにマイクを搭載し帰宅喚起を促すことが出来ます。
ドローンが飛んできて注意されると不気味なのである程度の効果は発揮したみたいです笑

もう1つは、全体の人の流れを記録することはドローンでは可能です。
但し、この様なことは技術的には可能なのですが法律が整備されていなく現在は飛行不可となってします。
 
来年度以降にはこの様な有人地帯での飛行も可能に出来るよう法整備を進めているところです。
なので、規制が緩和される災害時活用で自治体もドローンを導入し始めている状況です。

うりう氏:
大災害になった場合の想定の質問です。
中央区は京橋地域・日本橋地域・月島地域と分かれています。
この各地域ごとにドローンを多く飛ばして人の動きの把握や被害状況の把握などできればいいと思っています。

ハミングバード鈴木:
チャレンジが出来るのであれば、大災害が起こったという前提で災害訓練などを行っていった方が良いと思いますね。

うりう氏:
中央区に限らず他の自治体や消防、自衛隊なども参加して大々的に防災訓練を行っています。
ホースで水を撒くとかだけではなくドローンの利便性をアピール出来るデモンストレーションが行えれば認知度も上がり、各自治体などがドローン導入に興味を持っていただけると思うんです。

ドローンの用途は多種多様なのでこの様な取り組は活用事例として非常に効果的ですね。
ハミングバード鈴木:
今後、ドローンが都内等の人口集中地区で活用を広げていくにあたっての課題を教えてください。

うりう氏:
中央区はタワーマンションが多く建設されています。
高層建築物なのでドローンを活用した点検などでも使えますよね?

タワーマンションほどではなくても、通常のマンションやビルの外壁の傷み具合などもドローンで確認できると思うんです。
ドローンで行うことによりコストも落とすことも出来るんですよね?

ハミングバード鈴木:
はい。タワーマンションの例で言いますと、通常は屋上からゴンドラを下ろして人力にて点検を行います。
この方法ですとコストも高くリスクも伴います。
ドローンで行えばコストは5割~7割、当然、人が落下するなどのリスクもありません。
当社にて建物点検を行う場合は、飛行しているドローンの下に人を入れないというルールを徹底しています。
万が一ドローンが落ちた場合にも人身事故につながらない事に一番気を使いますね。

うりう氏:
既に建物点検ではドローンが活用されているのですね。

ハミングバード鈴木:
はい。まだまだドローンの活用事例は多くありませんが、今後は確実にドローンによる建物点検は需要が拡大していきます。
ハミングバード鈴木:
現在、多くのドローンスクールが存在していますが、今後ドローンスクールに期待されることを教えてください。

うりう氏:
先日ドローンスクールの事に関して色々教えていただきました。
一般の方が受講するとなると、金額がもっとリーズナブルになると良いんですが笑

ハミングバード鈴木:
そうですよね。。。
今のドローン業界自体のマーケットサイズと需要を考慮した金額設定となっているため、現在の料金が適正料金となっているんです。
他のドローンスクールも同価格帯の設定になっています。
料金設定に関しては私も十分に承知しており大きな課題です。
もちろん、今後マーケットサイズが大きくなり需要も増えていけば料金設定を下げていくことも現実化します。

うりう氏:
そうなんですね。
先日、ドローンをテーマにしたテレビ番組を拝見したのですが、非常に分かりやすく利用シーンを紹介していました。
この様な番組で頻繁に取り上げていただけると利用者がもっと増えていくような気がします。
あと、先ほど申し上げました建物の点検もニーズが高まれば並行して操縦士も増えますよね。
管理費の一部としてドローンの点検を予算に組み込むような事が一般的になればマーケットもかなり大きくなるのではないでしょうか。
 
あと、期待したいことは、ドローンスクールのスタッフの方に年に何回かでもいいので役所に足を運んでいただき最新のドローンの状況などを行政にインプットしていただきたいです。
行政側も有効な情報が入り活用が具体化出来ればもっと積極的にドローンの導入を推進していけると思うんです。
なかなか大変な作業となりますが。。。笑
 
最後に、災害は必ず起こります。その際にロスなく操縦士が現場の状況を確認できるようなネットワーク作りが出来るといいですね。
災害に限らず、様々なシーンでドローンが活用されることを期待しております。

ハミングバード鈴木:
分かりました。ご期待に沿えるように事業を行ってまいります。
本日はありがとうございました。

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