インタビュー

【ドローン未来通信vol.6】練馬区議会議員 つじ誠心様

練馬区議会議員 つじ誠心様
ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
6回目の今回は練馬区の区議会議員である「つじ誠心様」に練馬区におけるドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。
今回も当社代表の鈴木との対談形式でお話をお伺いしました。

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つじ誠心(つじ せいしん)
1991(平成3)年5月1日生まれ
石川県七尾市 出身
防衛大学校 卒業 (日本機械学会 畠山賞受賞)
 
【経 歴】
練馬駐屯地 小隊長 (平成27年1月~平成30年10月)
練馬区議会議員 (令和元年5月~)
 
【現 職】
練馬区防衛協会 事務局次長
日本若者協議会 事務局
若者政策推進議員連盟オブザーバー
 
【特 技】
剣道(四段)、書道(六段)、英会話(TEOIC800)

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練馬区はまだまだドローン活用は進んでいないですが、災害対策をはじめ、土木や農業で可能性があると思います

ハミングバード鈴木:
早速ですが、練馬区では現状どの様な領域でドローンを活用されているでしょうか?
また、今後ドローンについて、どのような取り組みの可能性がありますか。 

つじ氏:
残念ながら私が知る限りでは進んでいません。
今のところは他の区の動向や先進事例を研究しようという段階であると感じています。
採算性の話とか検討しなきゃいけないことはたくさんあるとは思いますが、行政としてもドローンを保有していても良いと考えます。

現状ドローンの活用が進んでいないという事は、逆に可能性は多くあります。
災害、土木部、土木と危機管理は今すごくマッチングしているのでそこで導入したり、総務部でも活用できる事はあると考えています。

他にも練馬区は農業をされている方も多くいらっしゃるので、広さや周辺環境との兼ね合いで、農薬散布は合致しないかもしれませんが、獣害に悩まされているので、その監視にも活かせる可能性はありますね。
他にも、教育に活かしたりと、それこそ可能性は無限大と考えます。

例えば、無人での定点観測運用をするにしても、安全性の問題から見るとパイロットがやはりいないとだめだよっていう点で、勉強会などを通じて、許可がいるとか、何メートル以上飛ばしてはならないといった基礎知識を蓄積させていくことが課題ですね。

災害を未然に防ぐためにもドローンは活用すべき

ハミングバード鈴木:
日本は、外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。
災害発生時に素早く正確に状況を把握するために、ドローン活用が必要と考えますが、辻先生としては災害とドローンの関係についてはどのようにお考えでしょうか? 

つじ氏:
水害で考えると、練馬区は比較的安全な地域ではあるんですが、安全と言っても被害が0なわけじゃないですからどうやって0に近づけていくかが課題だと思っています。
水害に限らず、地震が来た場合などは、どれくらいの被害が出るか分かりませんので。

大阪北部地震のときにブロック塀が倒壊して女の子が亡くなってしまった、痛ましい事件がありましたね。
それで今、ブロック塀の撤去を全国的に行っていますが、予防という意味では、そういった検査もドローンでできれば、災害を未然に防ぐ活用になると思います。
水害も無関係という訳ではなくて、2019年の台風7号とか19号の時には、石神井川や白子川の水位がかなり上がって、付近の方々がすごく心配されたような事例もあります。
氾濫ギリギリとかの水位まで上がったとしても、ドローンならば安全に監視できますもんね。
災害は本当、待ったなしですよね。

私、元自衛官という意味で、災害対策とかって結構これまでも伝えてきていましたので、その一環として考えられたらいいなと思っています。
区内には防犯・防災用の定点カメラも設置されていますが、災害後の被害検証も含めて、ドローンの映像と連携して活用出来たらと思います。

ハミングバードさんにお聞きしたいのですが、他の区での活用事例はいかがですか?

ハミングバード鈴木:
11月に江戸川区と災害協定を結びます。年内にもう一区締結する予定です。災害時に江戸川区からうちが要請を受けてうち所属のパイロットが調査をしに行くという流れです。
※11月11日に江戸川区とは災害協定を締結済み

つじ氏:
そうでしたか。災害発生時の状況確認においてはドローンは本当に有効だと思っています。
今は、新型コロナで人との接触は少なくした方が良い状態が続いているので、その意味では無人のドローンは使えそうですよね。
人と人との接触を避けるために。

ハミングバード鈴木:
今後、ドローンが都内等の人口集中地区で活用を広げていくにあたっての課題を教えてください。 

つじ氏:
一時期ブームというか悪評になってしまいましたが、皇居にドローンが落ちたことがありましたよね。
悪評ではあっても、逆にドローンの存在ってあれで世に出てきたと思います。
それまで私自身、ドローンは一部の趣味の方たちの世界だと思ってたんですけど。
 
ハミングバード鈴木:
あの件があって国土交通省が動いて改正航空法というのを作ったんですよね。
 
つじ氏:
ある意味ほんとにそこからですよね。ドローンが使える技術という認識がついたのは。
それまでは、「飛ばしてみました」見たいな記事を、まだ体験レベルなんだなと思いながら見ていたんですけど、今回建物の検査や橋梁検査に使われているのをお聞きして、大きく進歩しているのを実感している所です。

ハミングバードさんが、東京土建一般労働組合さんと協業されているように、ビルの外壁や橋梁、あと一般家屋の屋根調査みたいな所から始まって、新たな雇用が生まれてくるといいですよね。
それこそハミングバードさんが気付いていないような需要も、今後生まれてくると思います。
可能性が大きくて、面白いですよね。

ドローンの活用事例を自治体にもどんどん情報発信して欲しいです

ハミングバード鈴木:
現在、多くのドローンスクールが存在していますが、今後ドローンスクールに期待されることを教えてください。

つじ氏:
期待という意味では、まずはドローンの色々な活用事例を知りたいです。
点検や災害対策、人命救助など。
また、仮に23区すべてがドローン事業者と災害協定を締結できれば、東京都としても一貫性を持った安全性を確保できると感じています。

ちなみに、ドローンスクールは今何校ぐらいありますか?
 
ハミングバード鈴木:
実は全国に800校ぐらいあるんですよ。首都圏でも50~100くらい。
 
つじ氏:
そんなにあるんですか。本当にでも可能性がありますね。
スクールと一体となって、他の研究と重なっていると面白いなって思います。
 
ハミングバード鈴木:
研究している分野もあります。警備なんかは検証に入ってて、都内でいうと夜間警備。
人が多いとリスクがあるということで、ドローンが自動的に1時間ごとに見て回るみたいな、そういう実証実験は今してますね。
後は、お年を召した方の探索の検証もあります。
常時ビーコン持っていただいて服の中にいれておいて、誰からも所在がわからなくなってしまった時、そのビーコンめがけてドローンが探索をする。そんな実証実験も行われています。

つじ氏:
それは、色々な分野に転用が効きそうですね。
法律面や機体の性能なんかもそうですけど、今のお話のように実際どういった現場でどういった使われ方をしているか、我々のような自治体が活用する時に、どんな場面で使えて、どこの自治体がどんな使い方をしているのか、こういった知識にまだまだ乏しいんですよね。

例えば、昨年に奥多磨町日原地区が、台風19号の影響で孤立した地区へドローンで物資を運んだことがテレビで報道されて、私もテレビで見たんですけど、あれくらい取り上げられて印象に残るというか、ドローンという物が活躍していて、行政としても有益に取り入れられる所はないかと考えるものの、まだ、どこか遠くの物という所もあるんですね。

ですから、ドローンの利活用がどう進んでいて、何に有効かという知識を広く発信していって欲しいですね。先ほども言った通り、可能性は凄いと思っているだけに、なおさらですね。
 
ハミングバード鈴木:
自治体での活用事例とかそういうの勉強会も実施していますので、ぜひお声がけください!
 
つじ氏:
あとはやはりスクールということもあって、教育系ですね。
例えば、義務教育にも取り入れられることになった、プログラミング的思考なんかには、ドローンなんて、子供も興味を持つでしょうし、喜ぶでしょうし、頑張って欲しいところです。
プログラミングして、自動で飛ばすようなことも行われていますよね?

ハミングバード鈴木:
はい、実施しています。弊社でも子供向けのプログラミング教育パッケージを提供しています。
私立や公立の小学校で、課外授業や実際の授業での実施もしています。

つじ氏:
こどもは絶対喜びますよね。
楽しい上にプログラミング的思考が身につく学習効果もしっかりあって、中にはドローンに興味を持って、私達が考えもしないような利用方法を思いつくような子も出てくると思うんですよ。一つの才能の開花につながりますね。
 
今回、こういった機会を設けてもらって、私自身、ドローンについて色々考える機会にもなり、知らなかったことも沢山ありましたし、ハミングバードさんには今後も頑張っていただいて、私にもまた、新しい知識を教えてくださいね。ありがとうございました。

ハミングバード鈴木:
こちらこそありがとうございました!

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