インタビュー

【ドローン未来通信vol.2】足立区議会議員 長澤興祐様

長澤興祐様
ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
二回目の今回は足立区の区議会議員である長澤興祐様に足立区におけるドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。
今回は、当社代表の鈴木との対談形式でお話をお伺いしました。

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長澤 興祐様(ながさわ こうすけ) http://www.kosukenagasawa.com
足立区議会議員 
 
・自民党足立総支部青年部長
・自民党東京都連青年部 研修委員長
・保護司
・日本現代公共政策学会 理事
・足立区トランポリン協会 会長
・足立区テニス協会 常任理事​
・足立区少年軟式野球連盟 梅本リーグ会長
・五反野幼稚園 後援会長
 
[経歴]
平成12年3月 私立岩手中学・高等学校卒業
平成16年3月 日本大学 法学部政治経済学科卒業 (法学士)(高等社会科教員免許取得)
平成31年3月 明治大学 公共政策大学院 ガバナンス研究科修了(公共政策修士)
 
[職歴]
民間会社勤務を経て、東京都議会議員 髙島なおき秘書を務める
2015年5月17日足立区議会議員選挙にて初当選 現在2期目
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川に囲まれ、木造密集地域が多くある足立区こそドローン有効に活用すべき

ハミングバード鈴木:
早速ですが、足立区では今後ドローンについて、どのような取り組みの可能性があるとお考えですか?
 
長澤氏:
足立区は、四方を川に囲まれている土地ということもあり、特に河川の氾濫、水害に対して区民、行政の意識が非常に高い自治体です。そういった危機管理意識が高い河川に関する調査するにあたって、ドローンは非常に有効であると考えています。
ドローンであれば上空から、河川ギリギリの部分や断崖部分を飛行できるので、堤防のヒビや欠損を接近して確認することができます。問題箇所を把握し、補修、強化を行うことで、区民に安全、安心を伝えることができるようになると思っています。
 
それから足立区は千住や関原など木造密集地域が多くあります。なおかつ空き家も多く、近年では空き家において火災が発生し、問題となっています。
木造密集地域の調査は行政が人海戦術で行っていますが、上空から木造の状況や密集の度合いをデータとしてリアルタイムで把握し、対策、改善にしていくことが今後は重要になっていくと考えています。
特に地上から見た場合には安全に見える建物でも、台風で屋根が飛んでしまったり、上部に穴が開いていたりする場合があります。
そういった場所を見つけるためにはドローン活用しかないと思っています。
 
また、足立区は北千住をはじめ様々な所で開発が進んでいます。
高層建造物が次々に建てられていますが、メンテナンスには人が梯子をかける方法だけではなく、最新テクノロジーを生かしたドローンで点検を行うことが効率、安全面からも有効であると考えています。
 
まちのPRの観点では、足立区の豊かなまちの景観を区内外の方に知ってもらうためにドローンを使った映像プロモーションは必須です。
北千住では毎年9月にお神輿を担ぐ宵宮があって下町の熱気を感じられるイベントがあります。そういった特徴あるまちのイベントを発信していきたいと思います。
一方で、密集地域で行われているため、広報がもっと広く効果的に撮れればいいなと感じています。
 
最後に現在はコロナが猛威を振るっていますが、ドローンは感染症対策にも一役買うと考えています。国家戦略特区として千葉市では無人の配送試験が行われていますが、人と人が直接触れることなく必要な物流を行うことができるようになれば、感染症対策に大きな効果をもたらすはずです。
※インタビューは2020年9月10日に行われたものです
 
なお、足立区は3年程前からドローンを行政それぞれのフィールドで活用できないかを検討してきた自治体です。昨年は足立区の花火大会の様子をドローンで撮影を行い、プロモーションに生かしました。直近ではハミングバードさんとの提携が決まりました。これはドローンの活用を広げる大きな一歩であると考えています。ハミングバードさんには様々な機会を通じてもっとドローンの色々な活用方法をご提案頂きたいですね。

災害の状況把握をいち早くドローンで行えば、減災に繋がる

ハミングバード鈴木:
次に、日本は、海外に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。災害とドローンの関係についてはどのようにお考えでしょうか?

長澤氏:
私は災害状況の把握にドローンを活用しない手はないと思っています。
しかしながら、現状では航空法の規制や安全確保の観点から人の頭上を飛ばすにはまだまだハードルが高いという状況です。
技術の進歩に合わせて規制緩和を徐々に行いながら、本格的な活用を目指していく必要があります。
 
特に今後発生すると予想されている首都直下型地震において、空中からの状況把握にドローンは大きな役割を果たすと考えています。いち早くドローンを飛ばして「どこで煙が上がっているのか」等の調査を行うことは、災害を減災することに繋がると考えます。
台風、豪雨の中ではドローンの飛行は難しいと思いますので、豪雨や台風が去った後の状況把握をドローンでいち早く鳥瞰的に行うことで、被害を最小限に抑える活動ができると考えています。

ドローンを広げるために安全確保とプライバシー確保が必要。対策には政府とドローン会社の協力が必要。

ハミングバード鈴木:
次に、今後ドローンが都内などの人口集中地区で活用を広げていくにあたっての課題を教えてください。
 
長澤氏:
課題は明白です。まずは「安全確保」です。
ドローンがなぜこれだけ規制されるかというと、飛行物体であるがゆえに衝突や落下のリスクがある点です。
ドローンによる衝突事故を未然に防ぐために規制が厳しくかけられています。そして、人の頭上を飛ばすということは落下した際には被害が出る可能性がある、この問題が一番大きい。また、人の敷地にドローンが落下してしまった際に所有者が特定できない場合や、テロ行為などで悪用できてしまうことが問題となっています。
解決方法としては、法律や条例で規制をしていくことはもちろん必要ですが、ドローンの開発会社をはじめ、ドローンに関わる企業にも対策を検討いただくことが必要と考えます。
 
そして、もう一つの課題は、「プライバシーの確保」です。
ドローンは人の敷地に容易に入れてしまうという問題があり、例えばマンションの上層階の人がどんな生活しているかなど簡単に見られてしまいます。個人のプライバシーの確保を行えるようにしていく必要があります。
 
ハミングバード鈴木:
プライバシー確保として、どのような解決方法が考えられますか?
 
長澤氏:
非常に難しい部分ですが、ドローンで撮影したものに関しては所有者がデータを保存しますが、例えば、新設される可能性のあるデジタル庁の中にも必ずデータを保管し、AIによるデータチェックが行えるようにする、などができると良いですね。
 
ハミングバード鈴木:
確かにそういった取り組みは良いですね。
 


最後に、現在多くのドローンスクールが存在していますが、今後ドローンスクールに期待されることを教えてください。
 
長澤氏:
現在、国内には多くのドローンスクールがあり、資格も異なるものが50団体近くあると伺っています。一方でスクールに通いたい方々がどのスクール、どの資格が良いのかが分かりづらくなっているのが課題だと感じています。
 
この点においては、国が基準を精査し、自動車免許のように一元管理する必要があると考えています。スクールも700ヶ所以上あると聞いています。基本的な指導方法はどこのスクールも同様かと思いますが、内容の精査、統一を行い、皆さんが迷うことなく身近にドローンを学べるような環境を構築していく必要があると考えています。
 
また、ドローンスクールの料金もバラバラです。
付加価値もなかなか見えづらくなっていますので、精査を行なっていくことによって、料金市場もまとまっていくのではないかと考えています。
私は子ども達が小さな頃からドローンを含めどんどん開発される最新テクノロジーに触れることが大切だと考えています。しかし、若年層がドローンスクールに通うとなると高額な料金がかかるためハードルが高いと感じています。子ども達がドローンに触れやすい料金や体制を構築して頂けると良いですね。
そしてスクールでは、マナーや倫理の観点をしっかりと教えて欲しいと考えます。
 
私たちが幼少期に「ドラえもん」の技術はあり得ないと思っていましたが、テクノロジーの進化により、いまでは「ドラえもん」の世界が現実のものになっています。ですので、いまの子ども達にはできるだけ最新のテクノロジーを触れてもらいたいですね。
 
ドローンはもともと海外の軍事用から開発がスタートされたかと思いますが、私はドローンの操縦技術などは日本が先行していると思っています。今後はテクノロジーを売っていくことが日本の発展に繋がっていくと考えており、日本のドローンスクールが世界からも定評があり、人を招き寄せられるような仕組みを作って欲しいと考えています。今後は多言語でのスクールサービスも必要になってくると想定しています。

政治家や役所も含めてドローンへの理解を深めていくことが重要

長澤氏:
せっかくの機会なので私も是非質問させていただきたいのですが、ドローン業界として政治に期待していることはありますか?
 
ハミングバード鈴木:
2022年にドローンは国家ライセンス化していくという方針が発表されていますが、具体的なルール、整備はどうなるのか、どういったスクールが指定されていくのか、今の段階ではまだ不透明な状態の中で我々のようなドローン事業者は過ごしています。
早い段階でルールを明確化してもらい、バラバラになっているドローンの事業者が1つの目標に向かって進めるような指針を示してもらえると、そこに向かって頑張っていけると思いますので、そこは期待している部分ですね。
 
長澤氏:
なるほど。そういう面ではもっと政治家、役所も含めてドローンに対しての理解を深めていく必要がありますね。
 
ハミングバード鈴木:
そうですね。足立区の職員や住民の方々は非常に意識の高い方が多いので我々はいつも関心しております。ただ長澤先生が仰ったように政治家の皆さんや役所関係の方まで、もっとドローンをどう活用するかの議論の場を設けてもらえると良いですね。

ドローンに関する法律、飛行地域は義務教育課程の中で伝えていくべき

長澤氏:
以前に比べドローンの落下事故のニュースが少なくなりましたが、スクールとして気を付けていることありますか?
 
ハミングバード鈴木:
安全確保と法令順守はスクールの標準のカリキュラムに入れています。そして受講生の皆さんには倫理、意識の部分を特に大事にするようインストラクターが徹底的に指導しています。
なぜなら落下、事故、行政指導を受けてしまう方というのは、そもそも安全に対する意識が低い、法律を知らない、法律を知っていてもこれくらいは大丈夫、と勝手な解釈して飛ばしているケースが非常に多いです。結果的にそうした方が事故を起こしています。ですので、当スクール及びドローンスクールではそのような悲劇が起きないように意識の部分もしっかり指導しています。
 
長澤氏:
意識の部分は大事ですよね。そうするとライセンスを取得した後も定期的に学ぶことが必要になってくると思いますが、その辺りはいかがでしょうか?
 
ハミングバード鈴木:
そこはまだまだ当スクールおよびドローンスクール全体で出来ていない部分であり、今後取り組む課題であると考えています。継続的なトレーニングは必要ですが、現状では当スクールでも一部の意識の高い方が定期的に足を運んでスポットで受講されている程度です。まだまだ全員に対してフォローはできていない状態です。
 
長澤氏:
そうですか、是非ともハミングバードさんには他のドローンスクールに先駆けて後追いの講習やパイロットケアに取り組んでいただいて、ドローン業界の牽引的な役割を期待しています!
 
ハミングバード鈴木:
はい、ありがとうございます!
 
長澤氏:
よく区民から問い合わせを受けるのですが、一般の方にドローンを飛ばして良い場所、ダメな場所を周知するにはどういった方法があると思いますか?
 
ハミングバード鈴木:
ドローンの飛行場所に関しては航空法や条例など複数のルールを理解する必要があるのですが、情報が一元管理されていないので、一般の方には分かりづらくなっていると考えます。飛行場所について、どこかに情報として集約する必要があると感じています。
 
長澤氏:
確かに情報の一元管理は必要でしょうね。
併せて、私が思うのは小学校や中学校の授業で区内の飛行可能な場所、飛行NGな場所を教えていく必要があると思っています。学校で行なっている道路交通に関する授業にドローンのルールを入れることで、法律を知るということを伝えられると思っています。
 
現在、ハミングバードさんには足立区の職員の育成にご協力いただいていますが、このインタビューを機に学校授業のご支援もお願いしたいと思います!
 
ハミングバード鈴木:
ありがとうございます。そうですね、その際は是非協力させてください!

インタビューを終えて

 
当社側の質問に対し、長澤先生は丁寧かつ、熱く、力強く一つ一つご回答頂きました。
長澤先生は3年以上前からドローンを足立区で活用することを推進されており、我々が驚くほどドローン関連の法律を理解されていました。そして、その上でどのようにドローンを活用していくか、についても深く研究されていらっしゃいました。
今後の足立区との取り組みも非常に楽しみです!

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