ノウハウ

ドローン撮影にカメラの知識は必要?

ドローンとカメラ
テーマはズバリ“ドローン撮影にカメラの知識は必要なのか”です。
ドローンスクールで操縦方法を受講し、ドローンも購入し、初フライト!
色んな絶景を撮りまくるぞーーー!!

と、意気込んでみたもののいざ飛ばそうと思うと、プロポ(ドローンを操縦するための送信機)のメインモニターに書いてあるたくさんの英語や数値を見て、

“なんだこれ”と思いませんでしたか?

この数値や英語にはもちろん1つひとつに意味があり、これを知っておくというのも大事なことだったりします。
そんなこと言っても覚えられないという方のために、今回は少しだけ紹介しつつ、果たしてカメラ知識がドローンにどれだけ必要なのかを話していきたいと思います!
 
ということで今回は
・適正露出
・色温度
・画角とグリッドライン
の三つの項目で進めていきます。
 
ではまず、適正露出について話していきます。
適正露出というのは簡単に言うなら“ちょうどいい明るさ”ということです。
写真にも映像にも共通するクオリティの上げ方は、この明るさがかなり関与していると言っても過言ではないと思います。
まずは、下記の写真をご覧ください。こちらはナポリタンの写真です。こちらを使って明るさを比較してみました。
ナポリタン明るさの違い
いかがでしょうか。

こちらの画像は色を変えたりしたわけではなく、明るさを変えただけですが、適正露出に設定したナポリタンが一番見やすくはないでしょうか。
メーカーによって、この値は+で撮ったほうが色はきれいになるという話もありますが、
+にすればそれだけ明るいところが白で飛んでしまいます。
 
露出をオートにするのもよいとは思いますが、あえて明るくしたいとか暗くしたいと思ってもうまくできません。
また、露出設定を適当に考えISOのみで露出を変えるとドローンのようなカメラでは
無理矢理明るくした際にノイズが発生してしまい画質自体が劣化してしまうため、
いかにきれいな画角で写真を撮ってもノイズが乗ってしまうとせっかくの作品が台無しになっています。

下記の写真はISOを上げて露出を合わせた時の画像の劣化についての比較画像です。
ISOによって露出をあげた際の画像比較
一見わかりづらいかもしれませんが、画像を拡大すればするほど鮮明にわかってきます。
ドローンのような日中屋外のような常に明るいところで写真や映像を撮るカメラには無縁と思われがちですが、
NDフィルターを使い、露出を直す際にISOを何も考えずに使ってしまうとこのように画像が劣化してしまいます。
つまり一眼レフでもドローンでも関係なく、カメラが付いているのであれば露出の設定は覚えておかなければならない知識であるともいえるでしょう。
  
次に色温度について話していきたいと思います。
色温度とはホワイトバランス(WB)とも呼ばれ“光の中の色を表す尺度”を表しています。
と、言われてもピンとこないとおもいますので、まずは下記の画像をご覧ください。
式温度
こちらは光の種類とそれに対して、どの設定をするかというものを表しています。
例えば、ドローンで朝日や夕焼け時に人や風景を撮りたいときに何も設定せずに撮ると全体的に赤い作品になってしまいます。
そこでカメラ側の色温度を青く設定することで、元の色へ戻すことができます。
 
みなさんはご家庭で電球を変える際にオレンジと青っぽい電球を間違えたことはないでしょうか。
私はたまに間違えることがあったのですが、一つでも色が違う光が入るだけでがらりと雰囲気が変わります。
それと同じように日中でも、時間や天気によって空気の色の量が変化していて、それによって映像の中での色も変化しています。
そのため色温度を調整します。
 
ここである疑問が生まれる方もいると思います。

「いちいち設定するのも面倒だし、ホワイトバランスはオートにすれば万事解決じゃないのか」
 
たしかに、この設定にすればこちらが設定する必要がほとんどありせん。
しかしながら写真はそれでよくても動画ではそうはいきません。
オートで色温度を設定した場合適正に保とうとするあまり、常に色温度を合わせようと自動で変えてしまうため、数秒ごとに映像の色が変化してしまいます。
そのようなことにならないためには適正値での設定をお勧めします。

最後にグリッドラインについての解説と、画角による心境の変化を話していきたいと思います。
まずはグリッドラインについて説明します。
下記の画像をご覧ください。
プロポ画像
プロポのメインモニターに注目してください。
メインモニターの格子状になっている線をグリッドラインといいます。
iPhoneなどのカメラにも標準装備されているこちらの線ですが、このグリッドラインの簡単な説明をすると“きれいな画角を作るための基準線”です。
 
この格子状の線の交点に被写体(撮影した鋳物)をあわせて写真を撮るとバランスがよくなるといわれています。
下記の写真はグリッドラインに準じた写真と無視した写真になります。
今回は鮎を使った骨酒を撮ってみました。グリッドラインに準じた写真(左)はバランスがよく、
その反対にグリッドラインに反した写真(右)はどこかバランスが悪いような気がします。

また、画角にはパッと見の影響で被写体の心理状況が見えてくるともいわれています。
下記の写真を見てみます。
被写体の向いている空間を開けるかどうかで心理描写が分かれてきます。
上記の写真でいうならば左側が前向きな気持ち、右側が後ろ向きな気持ちで表されます。
言葉の通りな画角ですが、映画やアニメの心理描写ではよく見てみるとこのような画角になっていることは多々あります。

また、心理描写は先ほどの色温度にも影響してきます。
皆さんがうれしい気持ちを天気で表すならば大体は晴れ、悲しい気持ちは逆に雨やくもりだと思います。
映画やアニメでも悲しいシーンは雨が降っていることが多いです。
 
また、火の色でも表します。オレンジの炎は熱い、青い炎は冷たいイメージはありませんか。
このように、色によって赤みが強いほど明るい気持ちになり、青いと悲しい気持ちに見えるといった心理描写などもあります。
 
これらのカメラ知識だけでも自分がどんなふうに景色や人を撮りたいか考えたときにグッと幅が広がっていきます。
今回書いた内容がすべてではなくほんの一部で、調べてみるとまた新しい発見があり、色々な撮り方をしていると新しい発見もできます。
 
私が最近面白いなと思えた撮影の仕方はMavic 2 Zoomを使った撮影方法ですが、
・被写体から遠ざかるように機体を垂直方向へ移動させる
・遠ざけながらカメラ側で被写体にズームしていきます
・この2つの動きを同時に行い、かつ同じ速度で動くようにします
被写体のサイズが変わらないように機体のコントロールとズームができれば成功です。
 
これは古い映画で使われたトラックバックズームインという手法になります。
映画などでは大掛かりな撮影方法ですが、Mavic 2 Zoomを使うと簡単にできてしまいます。
Mavic 2 Zoomをお持ちの方は是非ともやってもらいたいです。
 
また、持ってない方でもこんな撮影方法あるよーという方がいらっしゃいましたら是非教えていただきたいです。
 
話がずれてしまいましたが、ドローンにカメラの知識はやはりあったほうが楽しいですよね。
ドローンによって今までできなかった動きやカメラワークに挑戦できるようになりました。
見ていて不思議な映像や、神秘的で感動するような映像も作ることができます。
ちょっとした知識が増えるだけで楽しみ方も変わってきます。そうしたらもっとドローンを飛ばしてみたくなると思いませんか。
TOP