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国産ドローンへ転換?政府方針で変わるDJIの現状と法整備

政府が重要インフラや警備分野において「国産ドローン」の導入を加速させる方針を打ち出したというニュースが大きな話題となりました。

参考ニュース:

この報道を受けて、多くのドローンユーザーや、これからドローンビジネスを始めようとしている企業担当者の方から、このような不安や疑問の声が聞かれます。
 
「これからはDJI製のドローンは仕事で使えなくなるの?」
「国産ドローンは今のDJI機と同じように使えるの?」

結論から申し上げますと、「明日からすぐにDJIが使えなくなるわけではないが、活躍する場所の『棲み分け』が明確になっていく」というのが、私たちドローンスクール東京の見解です。
今回は、現場を知るスクールの視点から、なぜ今「国産回帰」なのか、それでもなぜ「DJI」が選ばれ続けるのか、そして今後予想される法律の変更点について詳しく解説します。

なぜ今、国産ドローンなのか?政府が期待する背景

政府が国産ドローンの導入を急ぐ背景には、大きく分けて「経済安全保障」と「産業育成」という2つの狙いがあります。

1. 経済安全保障(セキュリティリスクへの対応)
昨今の国際情勢を鑑み、特定の国(中国など)の製品に過度に依存することのリスクが指摘されています。
ドローンはカメラで映像を撮影し、通信を行う機器です。
万が一、機密情報が含まれるインフラ設備(送電線、ダム、通信基地局など)の点検データや、警察・海上保安庁が扱う警備情報が外部に漏洩することは許されません。
また、有事の際にサプライチェーンが寸断され、部品や機体が手に入らなくなるリスクを避けるためにも、「自国で作れる体制」を持つことが急務とされています。
 
2. 国内産業の育成
「空飛ぶクルマ」や「ドローン物流」など、空のモビリティは次世代の巨大産業です。
この分野の技術力を海外メーカー任せにするのではなく、日本国内の技術力を高め、国際競争力をつけたいという意図も強く働いています。
 

現場視点で見る「DJIドローン」の圧倒的な優秀さ

国産への期待が高まる一方で、現在の民間ドローン市場において、世界シェアNo.1であるDJIの存在感が揺らぐことは当面ないでしょう。
私たちドローンスクール東京でも、講習や空撮、点検や農薬散布などの業務で機体に触れていますが、DJI製品には「現場で選ばれ続ける明確な理由」があります。

圧倒的なコストパフォーマンス
DJI製品は、高性能なカメラ、長時間バッテリー、高度な障害物回避センサーを搭載しながら、空撮機の場合は数万円~数十万円という価格帯を実現しています。
同等スペックの国産機を作ろうとすると、現状では数倍のコストがかかることも珍しくありません。
ビジネスとして利益を出すため(ROI)には、機体コストの安さは決定的な要因です。
 
初心者でも扱える「操作性」と「安定性」
DJIのフライトコントローラー(制御システム)は極めて優秀です。GPSが入る環境であれば、手を離してもピタリと空中で静止し、初心者でも比較的容易にプロ並みの映像を撮ることができます。また、アプリの画面(UI)も直感的で使いやすく、トラブル時のエラー表示なども親切です。

充実したエコシステム
バッテリーの追加購入、NDフィルターなどのアクセサリー、撮影データを解析するソフトの連携など、DJI製品を中心に周辺環境が整備されています。
「買ってすぐに現場で使える」という利便性は、今のところ他メーカーの追随を許していません。

結論として:
警察や自衛隊など、「コスト度外視でセキュリティを最優先する現場」では国産への切り替えが進むでしょう。
しかし、一般的な空撮、屋根点検、測量、農業といった民間ビジネスにおいては、引き続きDJI機が「最適解」であり続けるはずです。
 

国産ドローン普及の鍵と、求められる法整備の変更

では、国産ドローンが広く普及するためには何が必要なのでしょうか?
現在は「価格が高い」「量産できない」といった課題がありますが、これらが解決されたとしても、現行の航空法や電波法のままでは、国産機の性能をフルに発揮できない可能性があります。
今後、国産ドローン開発の進展に合わせて、以下のような法整備やルールの変更が行われるのではないかと考えます。

1. 特定空域での「機種制限」の厳格化
重要土地等調査法に関連する重要施設(基地、原発など)の周辺空域では、セキュリティ認証を受けた「特定の国産機(または認定機)」以外は飛行許可が下りない、といった運用ルールが強化される可能性があります。
 
2. 通信・電波法の改正と緩和
現在のドローンは主に2.4GHz帯のWi-Fi電波を使用しますが、長距離飛行や物流ドローンには「LTE(携帯電話回線)」や、より混信に強い独自の周波数帯が必要です。
国産メーカーが独自の通信システムを開発した場合、それをスムーズに使えるよう電波法の特例措置や法改正が必要になってくるかもしれません。

3. 機体認証制度の優遇措置
現在、ドローンの国家資格(一等・二等)取得に合わせて、「機体認証(車検のようなもの)」の制度が始まっています。
政府が後押しする国産ドローンに対しては、この認証プロセスを簡素化したり、審査費用を補助したりする優遇措置が取られることで、導入ハードルを下げる動きが出てくるかもしれません。

これからのドローンパイロットに必要な準備とは?

「国産」か「海外製」か。過渡期にある今、ドローンパイロットにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

それは、「機体性能に依存しない、本質的な操縦技術」です。
 
DJIの機体は非常に優秀で、パイロットを強力にアシストしてくれます。
しかし、今後業務で国産機や産業用ドローンを使うことになった際、それらの機体がDJIほど親切なアシスト機能を持っているとは限りません。

GPSが切れた状態(ATTIモード)や、強風下でも安全に機体を制御できる「地力」こそが、プロとして長く活躍するための武器になります。
また、どのような機体を使うにせよ、撮影データの管理や通信環境のセキュリティに対するリテラシー(知識)を持つことが、信頼されるパイロットの条件となっていくでしょう。

まとめ

政府の方針により、重要インフラ分野での国産ドローン導入は間違いなく加速します。
しかし、民間のビジネスシーンにおいては、性能とコストバランスに優れたDJIドローンが、今後も主役であり続けるでしょう。

大切なのは、「どのメーカーのドローンでも安全に飛ばせる技術」と「目的に合わせて機体を使い分ける知識」です。
ドローンスクール東京では、最新の業界動向を踏まえた講習を行っています。

特定のメーカーに依存しない確かな操縦技術を身につけたい方、ビジネスでの機体選びに迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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