ドローン情報
ドローンの機体認証と機体登録何が違うの?

ドローンを飛ばすのって、ある程度理解されている方もいるとは思いますが、思ってる以上にいろんなルールがありますよね。
特に、飛行許可・承認申請を出すときに「あれ?これってどっちだっけ?」って
なりがちなのが、型式認証と機体認証。
似てるようで全然違うこの2つ、しっかり区別しとかないと、せっかくの申請も無駄になることもあるのでぜひ最後まで読んで理解を深めてください!
メーカーがドローンの機種に対して行う、いわば「製品のお墨付き」

型式認証は、特定のドローンの設計や製造について、国土交通省が定める安全基準および均一性基準に適合していることを証明する制度です。
これを簡潔にすると、特定のモデル(型)のドローンが、安全に飛行できるよう設計されて、品質管理されているかを国が認めて販売していいよというOKを与えるイメージです!
この認証は、主にドローンメーカーが取得します!
例えば、皆さんもご存知のDJIが新型ドローンを開発し、その設計が国の定める厳格な安全基準(強度、安定性、制御システムなど)を満たしていることを証明する場合にのみ認められる形となります!
【登録型式認証を受けた型式の無人航空機であること】
型式認証をメーカーが取得しているドローンの場合です。
型式認証済みのドローンであれば、基本的な安全性は保証されているため、個別の機体認証の審査も比較的スムーズに進むことが多いです。
型式認証を受けたドローンは、機体のモデル自体が安全であると認められているため、個別の飛行許可・承認申請において、手続きの一部が簡略化される場合があります。
それが「第一種機体認証」「第二種機体認証」というものになります!
2025年5月にDJIよりDJI Mini 4 proが機体認証として登録されたことにより一般の方にも身近なものになってきました。
これらの認証では以下のような条件で特定飛行の許可・承認手続きが不要となる場合があります。
・機体「第二種機体認証」+ 操縦者「二等無人航空機技能証明制度」
・機体「第一種機体認証」+ 操縦者「一等無人航空機技能証明制度」
ただし、型式認証は、あくまでその「型」が安全であることを示すものであり、個々の機体が常に完璧な状態にあることを保証するものではありません。
たとえば、型式認証を受けたドローンでも、不適切な整備や部品の劣化があれば、安全に飛行できない可能性があります。
国内において型式認証を受けた機体は添付の8機種のみになります。(2025年8月2日時点)。
たとえば、型式認証を受けたドローンでも、不適切な整備や部品の劣化があれば、安全に飛行できない可能性があります。
国内において型式認証を受けた機体は添付の8機種のみになります。(2025年8月2日時点)。
機体認証はドローンの「車検」のようなもの!

機体認証はドローンの所有者が自分のドローンに対して行う、いわば「ドローンの車検」です。
車検と同じように、個々のドローンが飛行できる状態にあるかを国がチェックします。
簡潔にこれもお伝えするとドローンは、ちゃんと整備されてて、今このままの状態の機体で安全に飛ばせますよ!っていう、
操縦者一人一人そして機体一機ごとに対して発行されるドローンの「飛行許可の証明書」みたいなもんです。
機体認証は、個々のドローンが、点検・整備を経て、実際に飛行できる状態にあり
特定の飛行要件(例えば、DIDIや目視外での飛行など)を満たしていることを証明するものです!
機体が、適切にメンテナンスされ、安全に飛行できる状態にあるかを確認します。
そのため実技試験にある点検が重要になってくると言うわけです!
機体登録はドローンの所有者または使用者がDIPS.2.0で取得します。
所有する特定のドローンは1機ずつシリアルナンバーがそれぞれ発行されて識別されて
航空法で定められた点検基準に適合し、かつ安全に飛行できる状態であることを証明するために必要です。
機体登録は義務化されているので100g以上の機体で登録がない機体を飛行させている場合は航空法違反の対象になるので注意してください!
機体認証を受けるためには、あなたのドローンが、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
型式認証と機体認証の認証を比較!

型式認証と機体認証は、両方ともドローンの安全性に関わる重要ですが、
その内容自体は大きく異なります。
表を参考にしてください!
型式認証は製品の「設計上の安全性」を、
機体認証は個別の機体の「現在の運用上の安全性」をそれぞれ証明するものです。
結局ドローン飛行前に必要な手続きは?

型式認証はメーカーが国に提出して安全であると認められている機体で
個人でも認証されていれば、安全であることを国に提出するもので、
型式認証を受けたドローンであっても、個別の機体認証が必要になります。
機体登録は機体一機ずつに対して必ず必須になる車検証的なものになります。
ドローン関連の法規制は、改正頻度が多くかなりの頻度で更新されています。
特に、飛行許可・承認申請に関するルールや、必要な認証の要件は、時期によって変更される可能性があります。申請を行う際は、必ず国土交通省の無人航空機情報サイトなどで、最新の情報を確認するようにしましょうね!
ドローンの飛行許可・承認申請は、少し複雑に感じるかもしれませんが、それはすべて安全な空を守るために必要です。
今回解説した「型式認証」と「機体認証」の違いをしっかりと理解し、適切な手続きを踏むことで、あなたも安心してドローンを空に飛ばしてください!
安全第一で、楽しいドローン飛行をしましょう!